バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

 絶え間ない移動の習慣は、かなりの価値を持っていたいくつかのものを破壊しつつある。娯楽としての読書の習慣は、特に最新刊ではない本については、廃れつつある。一年中その土地から離れないことから生まれる,季節に関する知識やその土地の細部に対する親密な愛情は、現在では、農業に従事している人々にほとんど限られている。その結果,昔の詩歌やそれを生み出した感じ方は死滅してしまっている。

The habit of constant movement is destroying some things which had considerable value. The practice of reading for pleasure is dying out, especially as regards books that are not quite new. Knowledge of the seasons, and the intimate love of places in their detail that comes of remaining immovable throughout the year, are now almost confined to agricultural labourers. This has caused the poetry of the past, and the ways of feeling from which it sprang, to go dead..
Source: 'On locomotion' in: Mortals and Others; Bertrand Russell's American Essays, 1931-1935, v.1.
More info.: https://russell-j.com/IDO.HTM

<寸言>
 大学に入るまでは、中規模の都市(豊橋市)の駅のすぐ近くにある家に住んでいました。当時、祖母が茶道の家元(二代目)をしていましたので、自宅には小さな庭(茶庭)と小さな池があり、その庭は都会のなかの小さなオアシスでした。池には鯉が何匹かいましたが、自宅で飼っていた猫が遊び半分で殺してしまいました。そこで、仕方なく「鯉こく」にして食べました。裏庭には背丈の低い草花の他に、1本の青桐が生えており、心地よい日陰を与えたくれました。母の死後に四代目の家元を継いだ長姉がその家も受け継ぎましたが、二軒の家は維持できないとか何とか言って売ってしまいました。そうして、私の故郷は失われてしまいました。
 自分にとってはとても貴重な懐かしい思い出ですが、ラッセルのこういった文章でも読まないと思い出すことはほとんどなくなりました。

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