バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

 パトリック・キャンベル夫人(英国の舞台女優)が、バーナード・ショー(菜食主義者)によるリハーサルを受けた後に、「あの人がビフテキを食べたならどうなったことでしょう!」と叫んだ話は皆知っている。彼女は明らかに菜食主義者とつきあった経験がほとんどないのだ。もしも経験があったなら、ビフテキが彼女の最大の救いだと理解したであろう。このようなことは、世界史において目新しい現象ではない。ご存じのように、(温厚な) アベルは肉食であったがカイン、(アベルを殺害) は食事についてはバーナード・シヨーと同意見だった。
Everybody knows how Mrs Patrick Campbell, after being rehearsed by Bernard Shaw, exclaimed: 'If he should ever eat a beefsteak, God help us.' She evidently had little experience of those who live upon a vegetable diet. Otherwise she would have known that a beefsteak would constitute her best hope. This is not a new phenomenon in the world's history. Abel, as we know, was a meat eater, but Cain agreed with Mr Bernard Shaw on the subject of diet..
Source: Bertrand Russell: Mortals and Others; Bertrand Russell's American Essays, 1931-1935, v.1
<寸言>
 その人が住んでいる土地の気候風土や文化や宗教によって常食とするものが異なります。
 韓国では犬を食べる風習があり、犬の愛好家は恐怖心を覚えるのではないでしょうか。一方、猫を食べる文化(中国の一部や北ベトナム)もある(あった)とのことで、猫の愛好家は身震いするのではないでしょうか?
 日本では西洋文化が入ってくるまでほとんど肉食をする人はいませんでしたが、今では普通のこととなっています。
 とは言っても、ベジタリアンは世界中にいます。乳製品も含めいっさいの動物由来の食品をさけるビーガンのような人達さえいます。
 世界最大の屠殺場があるシカゴはいやな感じがしますが、小鳥を焼き鳥にして食べていた昔の?日本は、欧米人からみたら残酷に見えたそうです。閑話休題。

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