私は、真理は事実への(ある種の)関係であり、事実は一般に非人間的なものである、と今でも考えている。(また)私は今でも、人間が宇宙的にはとるに足りない存在であり、今とここ[時空)とによって歪められずに宇宙を公平に見渡すことのできる(絶対的な)存在者なら -そういうものが仮に存在するとしたらー 恐らく書物の終り近くにつける脚注以外では人間のことにほとんど言及しないであろう、と私は考える。しかし(そうだとしても)、私は、人間的要素が存在する場所からそれらを追い払おうとはもはや望まない。
I still think that truth depends upon a relation to fact, and that facts in general are non-human; I still think that man is cosmically unimportant, and that a Being, if there were one, who could view the universe impartially, without the bias of here and now, would hardly mention man, except perhaps in a footnote near the end of the volume; but I no longer have the wish to thrust out human elements from regions where they belong.
Source: Bertrand Russell: My Philosphical Development, 1959.
More info.:https://russell-j.com/cool/54T-1701.HTM
<寸言>
広い宇宙から見れば人間はとるに足りない存在ではあるが、だからと言って卑下する必要はなく、人間的なものを(人間にとっては)良いものとして慈しもうという境地です。
#バートランド・ラッセル #Bertrand_Russell