バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

 人間は本質的に夢想家であり(夢をみているのであり)、時折、外界の何らかの特別に目障りな要素によって一瞬目を覚ますこともあるが、すぐに想像の幸福な眠りの中に戻ってしまう。フロイトは、私達の夜見る夢が私達の願望を絵に描いたように実現するものであることがいかに多いかを、示している。彼は、同程度の真実(さ)を持って、白昼夢についても述べている。彼は、(ひょっとすると)我々が信念と呼ぶところの白昼夢も含めていたかも知れない。

Man is essentially a dreamer, wakened sometimes for a moment by some peculiarly obtrusive element in the outer world, but lapsing again quickly into the happy somnolence of imagination. Freud has shown how largely our dreams at night are the pictured fulfilment of our wishes; he has, with an equal measure of truth, said the same of day-dreams; and he might have included the day-dreams which we call beliefs.
Source: Mysticism and Logic and Other Essays, 1918, chapter 2: Dreams and Facts
More info.: https://www.gutenberg.org/files/25447/25447-h/25447-h.htm

<寸言>
 「might + have + 過去分詞」は「ひょっとして~したかもしれない」「~してしまったかもしれない」という意味で可能性は30%くらいとのことなので、そうである確率は50%には達しないが確率がわずか(10%以下)ではないといったくらいの感じでしょうか?

 フロイトは白昼夢について主著の『夢の分析』などでいろいろな例をあげています。ラッセルは、ここでは、フロイトは(ひょっとすると)人間が抱くいろいろな信念(Belief)も「白昼夢」に含めていたかも知れない(30%くらいの確率?)との想像です。
 たとえば、岸田総理の(「安倍総理さえできなかった」日本の軍事大国化に自分は舵を切ることができたという高揚感あるいは)信念は、ひょっとすると白昼夢かも知れない、といった具合です。
 そんな白昼夢よりも、『涼宮ハルヒの憂鬱』のなかの「エンドレストエイト」(=永遠に繰り返す8日間)のほうがより心地よい白昼夢のように思えます。

楽天アフィリエイトの成果(ポイ ント)は本ホームページのメンテナンス費用にあてさせていただきます。ご協力よろしく お願いいたします!
#バートランド・ラッセル #Bertrand_Russell