バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

 知性への主な障害の 1 つは軽信性(すぐに信じること)であり、軽信性は、嘘・偽りの流行りの諸形態についての教育(instructions 教え込み)によって大幅に減らすことが可能だろう。

One of the chief obstacles to intelligence is credulity, and credulity could be enormously diminished by instructions as to the prevalent forms of mendacity.
Source: Bertrand Russell: Free Thought and Official Propaganda, 1922, p.52
Reprinted in: Sceptical Essays, 1928, chapter 12.
More info.: Not available

<寸言>
 「軽信性」に陥らないためには、カナダなどの先進国で行われているメディアリテラシー教育を日本も義務教育で行う必要があります。
 政府の発表やマスコミ報道等によって多くの人々(国民)が信じていたが、後にそれは嘘・偽りであったことがわかるようなことがかなりあります(例:非核三原則によってノーベル平和賞を授与された佐藤栄作がアメリカ政府との間で有事における日本への核持ち込みを密約していたことが米国の外交文書の公開によって判明)。そういった、歴史的に判明し確定した(政治その他の分野における)過去の嘘・偽りの多数の事例を義務教育で教えれば、今のような「軽信性」はずっと減るはずです。30年も経過していれば、多くの国民にとってさしさわりはあまりなくなっているはずです。たとえば、佐藤栄作元総理(当時)は造船疑獄事件の時に逮捕状がだされましたが法務大臣の指揮権発動が行われ逮捕をまぬがれ、後にノーベル平和賞をもらいました。一方、田中角栄総理の場合はアメリカ政府の不興を買っていたために、指揮権発動はされず逮捕され、その後病気になって亡くなり、佐藤栄作とは対照的な社会的評価を受けました。
 なお、添付画像(下)は、W. ホガース(William Hogarth, 1697-1764: 18世紀のイギリス画壇を代表する国民的画家)の「軽信、迷信(盲信)、狂信ーある混成図J」と題された作品(風刺画)です。

楽天アフィリエイトの成果(ポイ ント)は本ホームページのメンテナンス費用にあてさせていただきます。ご協力よろしく お願いいたします!
#バートランド・ラッセル #Bertrand_Russell