
![]() ラッセル英単語・熟語1500 |
正統なキリスト教の概念では、良い(善い)人生とは徳のある(道徳的な)人生であり、徳(美徳)とは神の意志に従うことであり、神の意志は良心の声を通して各個人に示される。
(しかし)良心は最も誤った指針(導き手)である。なぜなら、良心は幼少期に聞いた戒律のぼんやりした記憶から成っており、それゆえ、良心はその(良心の)所有者の乳母(nurse = wet nurse)や母親よりも賢明であることは決してないからである。
In the orthodox Christian conception, the good life is the virtuous life, and virtue consists in obedience to the will of God, and the will of God is revealed to each individual through the voice of conscience. Conscience is a most fallacious guide, since it consists of vague reminiscences of precepts heard in early youth, so that it is never wiser than its possessor's nurse or mother.
Source: Bertrand Russell: What I Believe, 1925
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<寸言>
キリスト教や宗教一般に余り関心がない人は(あなたの)「良心」に注目してみてください。
あなたは自分には「良心」があると思っているか、思っているとしたらその「良心」はどのようにして育まれてきたか?
これまで親や学校や国から教えられた「良心」と言われるもので、間違っているあるいは適切とは言えないと思うものがなかったか、今でもそういったものがあるかないか、反省してみるとよさそうです。
プーチンにも、バイデンにも、岸田総理にも、本人が「良心」だと思っているものがあります(あるはずです)。
プーチンの「良心」は間違いだが、岸田総理の「良心」は正しい(正しそう)と考えるか、安倍元総理の「良心」はどうだったか? 安倍元総理が自分の側近(秘書)など少なくとも4名を参議院比例区で統一教会の票(5,6万票)を差配して当選させていた時の(安倍氏の)「良心」とはどんなものだったのか? 小選挙区での選挙では当選しない杉田水脈を(彼女の選挙地盤ではまったくない山口県選挙区の参議院比例区に押し込んで)当選させていたことは、安倍氏の「良心」は許していたのかどうか?・・・
#バートランド・ラッセル #Bertrand_Russell