バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Ru
ssell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

 選挙の争点で最も興奮を催すものは,戦争に関係する争点及び仮想敵国に対する関係を含む争点である。1910年1月に,ある田舎の老人が私に自分はこれから英国保守党(それは彼の経済的利害に反する政党であった)に投票しに行くと言ったのを覚えている。(自分の経済的利益に反する)保守党に投票した理由は,もし英国自由党が勝利すれば,一週間もしないうちに,ドイツ人が英国内に進駐してくると説得されて信じていたからである(あった)。


The most exciting issues are those involving war and relations to possible enemies. I remember an old yokel in January, 1910, who told me he was going to vote Conservative (which was against his economic interests), because he had been persuaded that if the Liberals were victorious the Germans would be in the country within a week.
 Source: Bertrand Russell : Power, a new social analysis, 1938
 More info.: https://russell-j.com/beginner/POWER18_030.HTM

<寸言>
 政治家は選挙の時には「国を守る」「国土を守る」「1ミリたりとも侵略を許さない!「国民の命を守る」とかいった、フレーズを好んで使います。そういったアジテーションにひっかからない人も増えてきてはいますが、それにひっかかる人も少なくありません。
 そういった意味では、現在の世界情勢は「愛国」政治家にとって自分を高く売る絶好の機会です。防衛以外の課題について政治的見識をまったくもっていなくても「愛国的主張」を連呼しているだけで国会議員としての身分が保証されます。

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