バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Ru
ssell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

 結婚に際して、新郎新婦は今後末永く愛しあうことは'義務'であると告げられるが、愛情は一つの情緒であるので意志の制御に服するものではなく、それゆえ、義務の範囲には入りえない。思慮深い振舞いは義務に属すると言えても、愛(情)は天からの贈り物(才能)である。この才能(資質)が消滅する時、それは憐れむべきことではあるが、非難されるべきものではない。


In marrying, bride and bridegroom are informed that it will henceforth be their 'duty' to love one another, although, since love is an emotion, it is not subject to the control of the will and therefore cannot come within the scope of duty. Considerate behaviour may be a duty, but love is a gift from heaven: when the gift is withdrawn, the one who has lost it is to be pitied, not blamed.
Source: Mortals and Others, v.1, 1975
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<寸言>
 相手を理解し愛情を育むのであって、意志によって感情を強いるのはよくないということ。
 教会式結婚式においては、牧師が新郎新婦に、神の前で「永遠に愛しあうこと」を誓わせますが、これなどは(相手に対し愛情が持てないようになっても)意志の力で愛するように努力しなさい、と言っているように聞こえます。
 私の長女もキリスト教徒ではないのに、(英国国教会の牧師の前で)永遠の愛を誓っていましたが、キリスト教徒ではないので、神との約束を破っても罰せられないものと思われます。まあ、大丈夫でしょうが・・・。

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