バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Ru
ssell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

 私達(ラッセルとオットリン夫人)は二人とも,まじめで,因習にとらわれず,伝統により貴族に属しているけれども,二人が置かれた現在の環境において,熟慮の上できるだけ貴族的に振る舞わず,二人とも残酷さ,貴族の横柄さ及び狭量さを憎んだ。しかも二人とも,生きることを選んだ世界においていささか異質な存在であり,貴族社会の人間は我々二人が彼らとは異質であるために,私達を疑いと理解を欠いた目で眺めた。このような状況から生ずるあらゆる複雑な感情を,私達二人は共有した。私達の間には,彼女が生きている間消えることがない,深い共感があった。

We were both earnest and unconventional, both aristocratic by tradition but deliberately not so in our present environment, both hating the cruelty, the caste insolence, and the narrow-mindedness of aristocrats, and yet both a little alien in the world in which we chose to live, which regarded us with suspicion and lack of understanding because we were alien. All the complicated feelings resulting from this situation we shared. There was a deep sympathy between us which never ceased as long as she lived.
Source: Bertrand Russell: The Autobiography of Bertrand Russell, v.1 chap. 1
More info.: https://russell-j.com/beginner/AB17-050.HTM

<寸言>
 ラッセルとオットリンとの恋愛「事件」はとても有名です。
 オットリン・モレルの伝記としては、ミランダ・シーモアの Ottoline Morrell: Life on the grand scale が特に有名です。日本でも邦訳書[『オットリン・モレル、破天荒な生涯:ある英国貴婦人の肖像』(彩流社、2012 蛭川久康・訳)]が出されています。ラッセルとの関係が詳細に描かれていてとても興味深い本ですが、邦訳書は700ページ以上あり、よほど関心を持っている人でないと読まないだろうと思われます。そこで、下記のページに特に注目してもらいたいところを抜粋しました。プライベートな内容なので、『ラッセル自伝』からは伺い知ることができないことがいろいろ書かれています。
 https://russell-j.com/cool/kankei-bunken_shokai2013.html#br2013-3

 ところで、偶然、Lady Ottoline Morrell というタイトルの、オットリンを唄った曲(2009年3月17日リリース)を以下のページに見つけました。無料で聴けます。
 https://lovecamp7.bandcamp.com/track/lady-ottoline-morrell

 
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