バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )


 幼少時代の大部分を通して,私の一日の最も重要な時間は,ペンブローク・ロッジの庭園で一人で過ごした時間であり,また私の生活のうちで最も活き活きとしていたのは孤独の時であった。・・・。
 幼少時代を通じて,孤独感がしだいに増すとともに,誰か語り合うことのできる人間に会うことについて(会えないのではないかという)絶望感がしだいに増していった。(そうして)自然と本と(後には)数学が,私が完全に意気消沈するのを救ってくれた。



Throughout the greater part of my childhood, the most important hours of my day were those that I spent alone in the garden, and the most vivid part of my existence was solitary.... Throughout my childhood I had an increasing sense of loneliness, and of despair of ever meeting anyone with whom I could talk. Nature and books and (later) mathematics saved me from complete despondency.
 Source: The Autobiography of Bertrand Russell, v.1 chap. 1
 More info.:https://russell-j.com/beginner/AB11-210.HTM

<寸言>
 独創的な思想家になるには、孤独に一人で考える時間がたっぷり確保されないといけないようです。ラッセルの両親は4歳までに亡くなり、祖父母にひきとられ、生活に困ることなく、思索にふけることができました。毎日の生活(費)を心配するようでは、そのことが気になり、何でも自由に時間をかけて考えることなど困難、というより、不可能に近いです。
 英国の貴族の子弟は、頭の良い子はケンブリッジ大学かオックスフォード大学へいくのが当たり前で、大学以前の学校教育は受けず、各専門分野の家庭教師を雇うことによって幅広い教養を身につけることができる境遇にあっては、「独立自尊の精神」が養われるのは当たり前のことと言ってよさそうです。それほどの財力のない貴族の子弟はパグリック・スクールで「帝国主義的な考え方」を叩き込まれ、オックスブリッジに入学して、官僚になるか学者になるといったところでしょうか? いや、財力があっても、家庭教師による教育に自信がもてない家庭にあっては、パブリックスクール入学はマストというべきでしょうか?

 
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