バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

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 法廷にはいり込む真実(事実)とは,裸の真実(事実)ではなく,法衣をまとった真実(事実)であって,あまり格好のよくない(見苦しい)部分はみな隠されているのである。私は,これが殺人や窃盗のような直截な犯罪の裁判にあてはまると言っているのではなく,政治に係る裁判や猥褒罪に係る裁判のような,偏見の要素が入り込むような犯罪に関する全ての裁判にあてはまると言っているのである。

The truth that gets into a law court is not the naked truth but the truth in court dress, with all its less decent portions concealed. I do not say that this applies to the trial of straightforward crimes, such as murder or theft, but it applies to all those into which an element of prejudice enters, such as political trials, or trials for obscenity.
 Source: Bertrand Russell : Nice People, 1930
 More info.: https://russell-j.com/beginner/0464NP-060.HTM

<寸言>
 最高裁判事の任命権は内閣(全閣僚の同意=署名)にあるとしても、長い間、最高裁の判事の候補者の選定に総理大臣や与党が積極的に関与することはなかった、と言われています。しかし、安倍政権以降、最高裁判事に欠員が生じた場合は(総理大臣の意向が反映できるように)必ず複数の候補者を推薦することになっているとのことです。
 能力がある人なら誰が推薦されてももちろん良いわけですが、安倍政権の時に推薦されて選ばれた最高裁判事の中に、加計孝太郎(安倍総理の「腹心の友」)の同窓生で立教大学卒の木澤克之(きざわ・かつゆき)という人がいます(立教大学卒の最初の最高裁判事)。最高裁判事に選ばれるまで(2013-2016年まで)加計学園の監事をしていた人で、能力ではなく、情実や政治的な意図で選ばれたのではないかと、強く疑われます。
 なお、「最高裁判所裁判官国民審査公報」の木澤氏の略歴には(意図的でしょうが)加計学園監事は記載されていなかったとのことです。

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