バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

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  ・・・ドーラは非常に献身的で,不愉快なことはすべて忘れさせてくれた。私の病気の回復期の初めの頃,ドーラは自分が妊娠していることを発見した。そうしてそれは,私たち二人にとって計り知れない幸福の源泉であった。・・・主要な病名は,両側肺炎であったが,それに加えて心臓病,腎臓病,赤痢,静脈炎も併発していた。けれども,そのいずれも,私の申し分のない幸福感を妨げることはなかった。・・・  もう死なないということを感じながらベットに横たわっていることは,驚くほど愉快なことであった。

Dora was very devoted, and her devotion made me forget everything unpleasant. At an early stage of my convalescence Dora discovered that she was pregnant, and this was a source of immense happiness to us both. ... The main trouble had been double pneumonia, but in addition to that I had heart disease, kidney disease, dysentery, and phlebitis. None of these, however, prevented me from feeling perfectly happy, and ...
Lying in my bed feeling that I was not going to die was surprisingly delightful.
 Source: The Autobiography of Bertrand Russell, v.2
 More info.:https://russell-j.com/beginner/AB23-100.HTM

<寸言>
 ラッセルが肺炎にかかったのは1921年3月初旬です。下旬に危篤に陥りますが、2週間後くらいに意識をとりもどしています。ドーラの妊娠に気がついたのは4月でしょうか? その時ドーラのお腹にいた子供が生まれたのは、二人が英国にもどった後、11月16日(ラッセル49歳、ドーラ27歳)ですので、妊娠に気がついた時は妊娠3,4ヶ月くらいということになります。
 49歳ににして初めて子供を授かったわけですので、ラッセルの喜びが非常に大きかったことは容易に想像されます。

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