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1つの喪失(敗北)あるいは数度の喪失(敗北)によってでさえ,打ち負かされてしまうのは,感受性に富む証拠として賞賛されるべきことではなく,活力の欠如として嘆くべきことである。私たちの愛情は,すべて死によって翻弄されるが,死はいつなんどき私達の愛する人を襲うかもしれない。それゆえ,人生の意義と目的の全てを偶然のなすがままにゆだねるといった,そんな'狭い激しさ'を私達の人生にもたせるべきではないということが不可欠である。
To be defeated by one loss or even by several is not something to be admired as a proof of sensibility, but something to be deplored as a failure in vitality. All our affections are at the mercy of death, which may strike down those whom we love at any moment. It is therefore necessary that our lives should not have that narrow intensity which puts the whole meaning and purpose of our life at the mercy of accident.
Source: The Conquest of Happiness, 1930
More info.: https://russell-j.com/beginner/HA26-050.HTM
<寸言>
若いうちは、世の中にはいろいろ理不尽なことは多くてもまさか自分にふりかかってくることはないだおうと楽観視する。
しかし、自分の人生は充実しており、幸福であったと思ってきた人がある日突然、考えられないような不幸にあったりする。だから、どのようなことが自分や自分の愛する人に起こったとしても、立ち直れるだけの裏付けのある人間に成長しておくことが肝要となる。
多くの場合、不幸な事態が自分や自分の肉親に起こって初めて気づく場合が多いが・・・。
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