バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

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 あなたは死を避けることはできないが,遺言を残さないで死ぬことは避けることができる。それゆえ,遺言状を書き,自分が死ぬべき存在であることは忘れてしまおう。不幸に対する(抗する)合理的な備えは,恐怖心とはまったく異なるものである。それは,知恵の一部である。一方,恐怖心は全て卑屈なものである。

You cannot avoid dying, but you can avoid dying intestate ; therefore make your will, and forget that you are mortal. Rational provision against misfortune is a totally different thing from fear ; it is a part of wisdom, whereas all fear is slavish.
 Source: On Education, especially in early childhood, 1926, by Bertrand Russell
 More info.: https://russell-j.com/beginner/OE04-160.HTM

<寸言>
 遺言は自分のためというよりも、遺族のためという性格が強いかもしれない。また、(遺族に)「後は好きなようにやりなさい」というのも、遺族にとっては「遺言がないよりはまし」かも知れない。
 遺言を書けば「自分が死ぬべき存在であることを忘れる」ことができるわけではないであろうが、ある程度諦めができ、死の恐怖にとらわれる時間を減らすことができそうである。
 宗教を信じ、来世を信じることによって「死を克服」しても構わないが、他人に特定の宗教を布教することはひかえておいたほうがよいであろう。

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