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彼女(初婚相手の アメリカ人 Alys)は大学在学中であり,大西洋を単身で渡って来ており,またすぐにわかったことであるが,ウォルト・ホイットマン(詩集『草の葉』で有名な米国の詩人)の親友であるというように,彼女は私がそれまでに知っていたいずれの若い女性よりもより解放的であった。彼女は,『エックハルト』というドイツ語の本を読んだことがあるか,と私に尋ねた。偶然にも私は,その朝,その本を読み終えていた。・・・。一目見て私は彼女が好きになった。
She (Alys) was more emancipated than any young woman I had known, since she was at college and crossed the Atlantic alone, and was, as I soon discovered, an intimate friend of Walt Whitman. She asked me whether I had ever read a certain German book called Ekkehard, and it happened that I had finished it that morning. ... I fell in love with her at first sight.
Source: The Autobiography of Bertrand Russell, v.1 :
More info.: https://russell-j.com/beginner/AB14-020.HTM
<寸言>
3歳までに両親をジフテリア(注:ジフテリア菌を病原体とするジフテリア毒素によって起こる上気道の粘膜感染症)で亡くし、その後祖母に育てられていたラッセル。祖母は孫に対する愛情はあったが躾は厳しかった。孤独な思索の日々の後に続いた5歳年上の解放的なアメリカ人女性アリスに対する初恋。
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