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恋愛と,(自分の)子供と,仕事は,個人と世界の他の人々との実り豊かな接触の大きな源泉である。これらのなかで,普通,恋愛が時間的には最初にくる。のみならず,愛情(夫婦愛)は親としての愛情が最良のかたちで発達するためには必須である。というのも,子供はとかく両親の特徴を再生しがちであり,両親が愛しあっていない場合は,それぞれの親は,自分の特徴が子供に現われたときにだけ喜び,相手の特徴が現われたときには苦痛を感じることになるからである。
Love, children, and work are the great sources of fertilizing contact between the individual and the rest of the world. Of these love is usually chronologically the first. Moreover, it is essential to the best development of parental affection, since a child is apt to reproduce the characteristics of both parents, and if they do not love each other, each will only enjoy his own characteristics when they appear in the children, and will be pained by the characteristics of the other parent.
Source: Marriage and Morals, 1929, by Bertrand Russell
More info.: https://russell-j.com/beginner/MM09-090.HTM
<寸言>
夫婦がうまく言っている場合は、親子の仲もよいのが普通であろう。夫婦の仲が余りよくない場合は、子供は通常母親の側につく。父親の側につくのは、父親がとても自制心が強く子供に対する愛情が強く、母親がそれほど子供が好きではない場合であろう。
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