バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

 インテリたちはすべての偉大な業績はある種の不幸の産物であったと主張し,子供の時期だけでなく青年期も幸福だと言われるサモア人のような人間は文明に何一つ貢献してこなかった,と指摘するだろう。我々はもしも皆幸福であったならば,たちまち豚の境遇に落ちこんでしまうだろうとインテリたちは言うが,どうやら彼らの考えによれば,豚は知的な人間よりも,はるかに多い幸福を楽しんでいるらしい。

He (= The highbrow) will allege that all great achievement has been the outcome of some kind of misery, and he will point out that people like the Samoans, who are said to be happy in childhood and even in adolescence, have never contributed anything to civilisation. If we were all happy, he tells us, we should rapidly sink into the condition of pigs, who, in his opinion, enjoy much more happiness than falls to the lot of intelligent people.
 Source: "Should children be happy?" [From: Mortals and Others: Bertrand Russell's American Essays, 1931-1935, v.1 (1975)]
 More info.: https://russell-j.com/CHILDHAP.HTM

<寸言>
「努力したものが報われる社会」ということを強調し、たとえ格差が進んでも、国家としてトータルに富やGDPが増えればそれでよしと考える為政者たち。経済成長のためには、国民の生産性をあげ、投資を増やしていくことが必要であり、そのためには賃金を抑制し、投資をする資金を増やしていく必要がある。また、企業減税をはかるとともに、国の税収を確保するために、広く徴収するために消費税を少しずつあげていく必要があると、為政者たちは考える。