バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

 最も親しい友人までが,自分(あなた)をからかって,機知をきかせて皮肉を言って楽しむ傾向があることを初めて知ると,そのような経験は非常に辛いものであり,本人も他人に対し同様のことをよくやっていることに気づいていても,ひどく立腹する。しかし,少し経験や反省をすれば,自分だけが例外であり,また,自分の欠点を他人から笑われないことを期待することはできない(虫がよすぎる)と,誰もが確信するだろう。

The first time one learns that one's best friends are liable to be wittily satirical at one's expense, the experience is very painful, and one feels furious in spite of the consciousness of often having done the same thing oneself; but a little experience and a little reflection will convince anybody that he cannot hope to be an exception and to have none of his foibles ever laughed at.
 Source: "On Jealousy" (In: Mortals and Others: Bertrand Russell's American Essays, 1931-1935, v.1 (1975))
 More info.: https://russell-j.com/JEALOUS.HTM

<寸言>
 自分でも自分のことがよくわからないことが少なくない。他人の自分に対する批評もあたっているとは限らないが、他人が自分のことを本当はどう思っているかは理解することができる。