バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

 古い形態の迫害の減衰に満足気に喜ぶよりも、迫害の新しい形態に抵抗することこそ、科学者や科学的知織を尊ぶ全ての者の明確な義務である。・・・科学者が望むだけの知的自由をほぼ勝ち得ている国々においては、科学者は、自由が抑圧される教説が何であろうとも(世界のどこにおいてあっても(あるいはどの分野においてであても)、知的自由が削減されることを嫌悪することを、公平な(偏見のない)非難によって示すべきである。

It is the clear duty of men of science, and of all who value scientific knowledge, to protest against the new forms of persecution rather than to congratulate themselves complacently upon the decay of the older forms. ... In the countries in which men of science have won almost as much intellectual freedom as they desire, they should show, by impartial condemnation, that they dislike its curtailment elsewhere whatever may be the doctrines for the sake of which it is suppressed.
 Source: Religion and Science, 1935, chapt. 10: Conclusion
 More info.: https://russell-j.com/beginner/RS1935_10-050.HTM

<寸言>
 どこの国の科学者も、ローカルな真理を探求しているのではなく、地球上のどこにあっても真理であるものを探求している。そうして、現代においては、特に自然科学分野においては「共同」研究がますます重要になっている。そうであるならば、科学者にとって非常に重要な「知的自由」は自国においてのみ確保されていればよいのではなく、世界中のどこにおいても確保されなければならず、「知的自由」が損なわれている国があるならば、科学者はその国の科学者を支援するために発言をし続ける必要がある。