バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

 服従の態度は,-下位の者(自分より劣った者)から強要される時- 知性にとって有害である(知性を損なうもとなる)。何らかの馬鹿げた(不合理な)原理原則を、少なくとも外見的には,受け入れなければならない社会においては,(その社会の)最良の人間(人々)は魯鈍になるか,あるいは,不平不満を抱かざるをえない。その結果,その社会の知的水準は低下し,それは,間もなく,技術的進歩を妨げるに違いない。

An attitude of obedience, when it is exacted from subordinates, is inimical to intelligence. In a community in which men have to accept, at least outwardly, some obviously absurd doctrine, the best men must become either stupid or disaffected. There will be, in consequence, a lowering of the intellectual level, which must, before long, interfere with technical progress.
 情報源: Power, 1938.
 詳細情報:https://russell-j.com/beginner/POWER10_100.HTM

 <寸言>
 もちろん、権力を持っている者は、自分が知性において劣っているとは思わない。知性にはいろいろあるが、ある方面の知識量は自分はない・劣っていると思っているだけで、政治の世界や「世界の真実」については自分は大量に知識や判断力を持っていると思っている。
 そう、「裸の王様」は自分が裸であることに気づかないからこそ「裸の王様」なのである。