カトリック教会はこの世の物事(俗事)に対する軽蔑を説き,そうすることによって君主(たち)に対する支配権を獲得した。托鉢修道士たちは清貧の誓いを立てたが,それは世の人々に大変感銘を与え,それによって既に莫大となっていた教会の富をさらに増加させた。
The Church preached contempt for the things of this world, and in doing so acquired dominion over monarchs. The Friars took a vow of poverty, which so impressed the world that it increased the already enormous wealth of the Church.
情報源: Power, 1938.
詳細情報:https://russell-j.com/beginner/POWER04_280.HTM
<寸言>
偉大な宗教の教祖は立派な人であっても、教団が権力を握り続けているうちに腐敗は進んでいく。近代にはいってからは金儲けのために宗教を創始する者も多く出現した。