雄弁家が欲する大衆とは,反省よりも情緒を好む大衆であり、恐怖心に満ち,その結果,憎悪に(も)満ちた大衆であり,緩慢で漸進的な方法に我慢ができない大衆であり,憤慨しかつ希望にあふれた大衆でなければならない。
The kind of mob that the orator will desire is one more given to emotion than to reflection, one filled with fears and consequent hatreds, one impatient of slow and gradual methods, and at once exasperated and hopeful.
情報源: Power, 1938.
詳細情報:https://russell-j.com/beginner/POWER02_200.HTM
<寸言>
雄弁家にとって敵は冷静な懐疑家であり,腹立たしいのは皮肉屋である。そうして自分のたくみな話術を評価しない者たちを「非協力的」だとか、「非国民」だとか言って非難する。