バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

 人間の果てしない欲望(欲求)のなかで,最も主要なものは,権力と光栄に対する欲望(欲求)である。このふたつ(権力欲と光栄欲)は,密接な関係があるが,決して同一(まったく同等のもの)ではない。総理大臣(の場合)は,光栄よりも権力のほうをより多く持っているが,王(の場合)は,権力よりも光栄のほうをより多く持っている。けれども,一般的に言って,光栄(栄誉)を得る最短の近道は,権力を得ることである。このことは,特に公的な出来事との関係で活動している人(公権力を行使する人々)の場合,特にそうである(当たっている)。

Of the infinite desires of man, the chief are the desires for power and glory. These are not identical, though closely allied : the Prime Minister has more power than glory, the King has more glory than power. As a rule, however, the easiest way to obtain glory is to obtain power; this is especially the case as regards the men who are active in relation to public events.
 情報源: Power, 1938.
 詳細情報:https://russell-j.com/beginner/POWER01_040.HTM

 <寸言>
 宗教家も「光栄」だけでは満足できず、「権力」を持ちたがる者も少なくない。また、政治家も「(政治的な)権力」だけでなく、様々な力(権力)」を持ちたがる。その一つが勲章を欲しがることである。