けれども,できるかぎり声を大にして,繰り返し述べたいのは,私はこの(性の)話題に不当に専心(専念)するのは害悪だと見なしていること,また,この害悪は,現在,特にアメリカで広まっているように思われるということである。アメリカでは,この害悪は,厳格な道徳家(モラリスト)の間に特に顕著に認められており(pronounced 宣告されて),自分の敵とみなす人に関することであれば嘘であってもすぐに信じてしまう彼らの態度にはっきりと現れている。大食漢(貪食者),酒色にふける人,禁欲主義者は皆,満足によって,あるいは断念によって,自分の欲望によって視野を狭くしてしまった自己陶酔者である。
I wish to repeat, however, as emphatically as I can, that I regard an undue preoccupation with this topic as an evil, and that I think this evil widespread at the present day, especially in America, where I find it particularly pronounced among the sterner moralists, who display it markedly by their readiness to believe falsehoods concerning those whom they regard as their opponents. The glutton, the voluptuary, and the ascetic are all self-absorbed persons whose horizon is limited by their own desires, either by way of satisfaction or by way of renunciation.
情報源: Bertrand Russell :Marriage and Morals, 1929
詳細情報:https://russell-j.com/beginner/MM20-040.HTM.HTM
<寸言>
理性的でないこと、また無知であることは,権力者にとっては恥ではないと多くの人が考えるようになっている。