両親の子供に対する愛情および子供の両親に対する愛情は,幸福の最大の源の一つとなりうるが,実際は,今日においては,親子関係は90%までは(十中八九)両者にとって不幸の源になっており,99%は少なくとも一方にとって不幸の源になっている。
Affection of parents for children and of children for parents is capable of being one of the greatest sources of happiness, but in fact at the present day the relations of parents and children are, in nine cases out of ten, a source of unhappiness to both parties, and in ninety-nine cases out of a hundred a source of unhappiness to at least one of the two parties.
出典: The Conquest of Happiness, 1930, chap.13:The family.
詳細情報:http://russell-j.com/beginner/HA24-010.HTM
<寸言>
・引きこもり,受験競争,就職できない若者,いつまでも独身の子供を抱えた年老いた親
・子供を顧みない若い親,精神的に成長していない未熟な大人が子供をもつことの弊害 ・平均寿命がのびたことにより年金では生活できない老人の増加
・教育も含め競争原理があらゆるところで導入され,いろいろな格差が拡大
・がんばった人に報いる社会をといううたい文句,しかし大部分の人は成功しないのはあきらか,ジュパニーズ・ドリームとでも言いたいのか?