バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

 彼(ストレイチー)の著作は,当時の私には,楽しくかつ面白く思われた。私は,彼の『著名なヴィクトリア朝時代人』を,出版前に,彼が声に出して読んでいるのを聞いたが,私は獄中で再び黙読した。大変面白く,大声で笑ってしまったので,看守が私の独房にやって来て,'刑務所は罰を受けるところだということを忘れてはならない’と言った。

His (= Lytton Strachy's) writing appeared to me in those days hilariously amusing. I heard him read Eminent Victorians before it was published, and I read it again to myself in prison. It caused me to laugh so loud that the officer came round to my cell, saying I must remember that prison is a place of punishment.
 出典: The Autobiography of Bertrand Russell, v.1, chap. 3:Cambridge, 1967.
 詳細情報:http://russell-j.com/beginner/AB13-310.HTM

 <寸言>
 監獄(Brixton Prison)に到着し、囚人に対する調書作成の時に、担当官から「あなたの宗教は」と聞かれ、「Agnostic(無神論)」とラッセルが答えたところ、その担当官は、「宗教はいろいろあるけど結局みな同じだと思いますよ」と言われたたとのこと。その日はそのことで一日愉快だったと、ラッセルは『自伝』に書いている。