子供が実際に嘘をついたときには,親は子供をしかるよりも,むしろ自分を責めるべきである。この問題に対処するためには,親は嘘を言う原因を取り除き,なぜ嘘を言わないほうがよいのかを,優しく,合理的に説明してやらなければならない。そのために罰を与えたりしてはならない。そんなことをすれば,恐怖感をつのらせ,そのために嘘を言う動機を強めるのが落ちである。
When a child does lie, parents should take themselves to task rather than him ; they should deal with it by removing its causes, and by explaining gently and reasonably why it is better not to lie. They should not deal with it by punishment, which only increases fear and therefore the motive for lying.
出典: On Education, especially in early childhood, 1926, Pt. 2: Education of character, chap. 8: Truthfulness
詳細情報:http://russell-j.com/beginner/OE08-030.HTM
<寸言>
「パパ(ママ)は嘘をつく子が一番嫌いだからね」なんて言ってませんか?
嘘を言った子どもを叱る前に,親として反省してみる必要があるということ。 原因が親でなく外部(テレビ、知人、その他)にある場合もあるが、そうでない場合は親に原因がある場合が多い。