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★「サプリ至上主義論、Vol.1〜4」 『フォルム』vol.6〜9:2005年1月/2月号〜2005年7/8月号所収 「サプリ至上主義論、Vol.1:試験勉強・受験勉強に効くサプリメント」 『フォルム』vol.6:2005年1月/2月号所収 一番気になる内臓は? 胃腸? 肝臓? いや、誰もがやはり……脳でしょう。そもそも体を心配する意識は脳にある。脳も自分自身のことが当然一番気になるはず。とくに試験の季節には。 天然コンピュータである脳のソフトウェア(知識と教養)は、読書など努力によってバージョンアップするしかない。他方、ハードウェアは、努力せずとも手軽に性能アップできそうだ。どうやって? そう。栄養摂取によって。 とはいえ、頭のよくなる食事をするには工夫というか、努力が要る。その努力もなしで手っ取り早く……そこでサプリメントの出番ですね。ただし努力のかわりにチト金がかかるのであるが。 @脳内物質補給系。脳の細胞膜を作るホスファチジルセリン、大豆レシチン、DHAなど。 A脳血流改善系。南欧植物からの抽出成分ビンカマイナー、イチョウ葉エキス、EPAなど。 B神経活性系。脳と直結した目の性能を良くするルテイン、ブルーベリー、メグスリノキなど。 Cハイテンション系。カフェイン、ミントなど刺激物や、気分を明朗にするビタミンC(この効能は意外と知られてない!)、西洋オトギリ草。 あと心得Dとして、脳に悪い物質を避けるのも大切かもしれない。代表格はアルミニウムか。アルツハイマー患者の脳にアルミ蓄積が多い、という発表以来、アルミ鍋を捨てた人が多いらしい。私の友人にも、缶ビールを飲む場合必ず上部を少し捨てるというのがいる。プルタブの粉状破片がパラパラ落ちて浮いているからだそうだ。 アルミのことを気にしだすと大変だ。ドリンク剤の蓋を開けると瓶口にアルミ屑が残存、どうしても唇に触れる。コンビニで売ってるファンケルやDHCの袋容器も、切口に糸状アルミ屑が毛羽立って必ず残る。まあ、アルミと痴呆の因果関係は立証されてないことでもあり、さしあたりDは忘れて、@〜Cの攻めの姿勢でいきますか。 といってもサプリの世界では、昨日まで「いい」はずだった成分が明日「ダメ」に変わることはしょっちゅうなので(一昔前の健康油リノール酸なんか今じゃ悪玉代表だし)、あまり本気になると裏切られた気分になるから要注意。鵜呑みにせずほどほどに試していけるってのがまあ、「頭のよさ」なわけで。そう、脳改善サプリを飲んでくうちに、そのへんの知恵力アップも期待できるかも。 「サプリ至上主義論、Vol.2:徹夜を乗り切るサプリメント」 『フォルム』vol.7:2005年3月/4月号所収 今日は久しぶりに早起きしたので気持ちがいい。なにせ午後2時に起きたものな。最近の私、4時より前に起きれば立派に早起きなのだ。 夏休みや春休みはこれでいいにせよ、平日は朝型のリズムに戻さないと大変だ。午前9時から授業のある日など、いまの就寝時刻より1時間以上早く起床しなければならない。 というわけで、「静かな夕に仕事集中」型生活から、「世間様のサイクルに迎合しなきゃ」型生活に切り替えるときに秘策が必要となる。 その秘策こそ「メラトニン」。体内時計を整えるホルモン剤。素早い入眠、スムーズな目覚め。私の愛用サプリメントの中でも、効果確実なアイテムのひとつ。一錠3rタイプがお薦めだ。 こんなスグレもののメラトニン、なぜか日本では生産されておらず、医薬品扱い。健康食品扱いのアメリカで買えば数百円なのに、同じものが日本では何千円。厚労省が早く方針を改めて、メラトニン安価普及を実現してほしいものだ。労働力が飛躍的に高まるだろうに。 さて「睡眠不足対策」はメラトニンに任せるとして、「眠気解消」――これから徹夕で仕事だ、ってときに使える秘策は何だろう。こちらは私も決定打を発見できてないのだが、目覚まし効果をわりと感じたのは、30mlドリンク剤『ハイエナル88』(カフェイン250mg、米田薬品)と『モリピン』(カフェイン200mg、森田薬品工業)。ドリンク剤はカフェイン錠剤に比べるとかなり割高だけど、バキッとフタを切りクイッとあおる動作には、「ヤルゾ」という気力の自己確認効果がある。ドリンク剤は一種の儀式なのだ。 ミント味の絶倫錠剤『燃える闘魂力』(ノーベル自然製薬)もけっこう効く。配合成分は、マカ、ウコン、無臭ニンニク、イチョウ葉、梅肉、ガラナ、田七人参、霊芝、パフィア、トウガラシエキス、スッポン、マムシ肝臓、海蛇、コブラ、トナカイ角、ハブ、サソリ、カロペブタイド、ローヤルゼリー、プロポリス。強壮剤の定番素材二十種勢揃いだ。一ヶ月分三千円未満なので、かなりおトク。ハッカ+コーヒー粉末入り白錠剤。 って、箱に「ミント」でも「メントール」でもなく「ハッカ」と表記してあるところがほんのりレトロで良いですな。カッコつけずなりふり構わず頑張る気持ちが湧いてくるじゃありませんか。 「サプリ至上主義論、Vol.3:食事とサプリメントの'栄養帳尻合わせ'論」 『フォルム』vol.8:2005年5月/6月号所収 我ながらよくもまあ、何百粒も飲み続けていられるもんだな、毎日。 外出時も必ず、専用携帯容器で持ち歩く。2泊3泊出張の前日など、何個もの容器に朝用・昼用・夜用・就寝前用と分類しておかねばならない。 しかしサプリの真価が発揮されるのは何といっても連日自宅にこもる時期。買いためたカップめんが主食となるので、カロリーはそっち任せ、栄養は錠剤&粉末、そんな分業意識がまことに気分いい。去年の夏休みには、三食すべてポテトチップスという日が続いたりして、主食でたっぷり吸収したアブラと発ガン物質を錠剤&粉末で浄化してゆく、的パターンが快感だった。 ただ正直のところ、三食ポテチってのはもうやめようと思った。ものすごいゲップと胸焼けが続いて、さしもの錠剤パワーをもってしても体内清掃はうまくいかなかった気配。やはりカップめん程度がちょうどだな。そこそこ栄養乏しそう、偏っていそうな食生活を、多彩かつ濃縮されたサプリで帳尻合わせ。これって、セルフコントロールの実感が得られて、なかなかいいもんですよ。 ……………………………………………………………………………… ある一週間の私の食事、サプリメント 3月13日 朝(p.m.2:55) カップ焼きそば+バナナ1本 昼(p.m.6:00) カップ焼きそば+板チョコアイスクリーム 夕(p.m.11:40) サトウのごはん+なっとう 14日 朝(p.m.3:10) サトウのごはん+なっとう+バナナ1本 昼(p.m.6:25) 将角せんべい3枚+ヨーグルト1カップ 夕(a.m.0:30) カップうどん 15日(会議のため大学へ) 朝(a.m.10:30) 韓国カルビクッパ(電子レンジ) 昼(p.m.2:00) (大学)チョコクリームパン+ハムサンド 夕(p.m.7:50) (外食、ひとり)ギョウザ10個、牛すじ煮込み、もやし一皿 16日 朝(p.m.3:30) カップラーメン+ヨーグルト1カップ 昼(p.m.7:50) カップ焼きそば+エスプレッソアイスクリーム 夕(a.m.1:40) カップうどん+バナナ1本 17日 朝(p.m.2:35) サトウのごはん+キムチ 昼(p.m.7:00) カップラーメン+板チョコアイスクリーム 夕(a.m.0:35) カップラーメン 18日(卒業式) 朝(a.m.9:50) バナナ1本 昼(p.m.0:10) (大学が用意)弁当 夕(p.m.6:00) (外食、6人)さしみ、土瓶蒸し、ビール 19日(謝恩会) 朝(p.m.3:30) そうめん(コンビニ) 昼(p.m.8:00) バイキング(ホテル) 夕(a.m.0:50) カップラーメン+板チョコアイスクリーム 朝=朝食後 昼=昼食後 夕=夕食後 晩=就寝前 食間=朝昼食間、昼夕食間 ★ドリンク剤 『リキセーG』50ml 朝1本 (13日、16日) 『グロンサン強力内服液』30ml 朝1本 (14日、17日、18日) 『絶倫ゴールド』50ml 朝1本 (15日) ★錠剤、カプセル剤 (数字は粒数) ■朝1昼1夕1 亜鉛 朝1昼1夕1 ビタミンC 朝1昼1夕1 セントジョーンズワート 朝1昼1夕1 『極』(マカ、蜂の子、サソリ、蟻、海蛇、コブラ等28種) 朝1昼1夕1 ■朝2昼2夕2 甜茶 朝2昼2夕2 ソバ若葉+イワシペプチド+ゴマペプチド 朝2昼2夕2 カルシウム+マグネシウム 朝2昼2夕2 桑の葉+ギムネマ+クロム 朝2昼2夕2 すっぽん 朝2昼2夕2 紫蘇シジュウム 朝2昼2夕2 ■朝2昼1夕1 梅肉エキス 朝2昼1夕1(17日まで) 玄米黒酢 朝2昼1夕1(18日から) 紅麹末 朝2昼1夕1 『満点果実』(プラム、ノニ、アセロラ等15種) ■朝2昼1夕1 クランベリー 朝2昼1夕1 エキナセア+エルダーベリー+ヤナギ樹皮エキス 朝2昼1夕1 『しあわせ』(ムイラプアマ、紫イペ、またたび等5種) 朝2昼1夕1(18日から) ■朝2昼2夕1 『満点海藻』(コンブ、ワカメ、ヒジキ等10種) 朝2昼2夕1 ■朝2昼1夕2 大豆レシチン 朝2昼1夕2 スクアレン(深海鮫肝油) 朝2昼1夕2 DHA 朝2昼1夕2 ■朝2夕2 DNA/RNA 朝2夕2 ■朝1夕1 ビタミンE 朝1夕1 ノコギリヤシ+カボチャ種子 朝1夕1 いちょう葉 朝1夕1 コエンザイムQ10 朝1夕1 葉酸 朝1夕1 メリロート 朝1夕1(17日まで) ■その他のパターン ビタミンB群 昼1夕1 『満点野菜』(あしたば、パセリ、ブロッコリー等15種) 朝5 キダチアロエ 夕5 マルチミネラル(鉄、セレン、銅、等10種) 夕1 ブルーベリー 朝1 しじみエキス 朝7昼7夕6 アガリクス 朝2昼2夕2 田七人参 朝4昼4夕4 スピルリナ 朝25 クロレラ 昼40 大麦若葉 夕12(14日から) 乳酸菌+オリゴ糖 朝4 『快眠サポート』(バレリアン+ホップ) 晩5 『金粒マムピン』(まむし乾燥末、牛黄末等5種+金箔) 晩1 ローズオイル 晩1(19日から) 菩提樹エキス 朝3昼3夕3(15日まで) プロポリス 朝1昼1夕1晩1 ★粉末状 (数字は包数) ■朝1昼1夕1 ローズヒップ+ハトムギ2グラム 朝1昼1夕1 ブラックジンガー(黒大豆珈琲)2グラム 朝1昼1夕1 ブラックジンガー(玄米珈琲)2グラム 朝1昼1夕1(18日まで) 桑葉2グラム 朝1昼1夕1 赤汁(トマト、アセロラ等)2グラム 朝1昼1(16日まで) ■その他のパターン 『生薬二号方』(センキュウ、シャクヤク等6種) 食間各1計2、晩1 ケール粉末2グラム 朝1 秋ウコン2グラム 昼1(17日まで) ★糊状 (数字は匙数) ローヤルゼリー1.5グラム 昼1夕1 「サプリ至上主義論、Vol.4:夏バテを乗り切るサプリメント」 『フォルム』vol.9:2005年7月/8月号所収 夏バテを感じるのは、ダルさより何より、仕事の能率低下によってだろう。能率の維持増進には、私の経験では、チューインガムが一番。噛む動作は心拍を規則正しくし、血圧を上げ、注意力を増す。居眠り運転防止にもミント味ガムが一番効果的とか。 しかしまあ、夏バテにはガム、じゃ有難味がないので、能率増進系サプリをいくつか御紹介しよう。 夏バテの主因は、やはり血圧低下。皮膚の温度上昇で毛細血管が拡がり、静脈・動脈の血が皮膚に逃げてしまう。しかも汗をかくと血液の絶対量が減って、血管壁への圧力がますます下がるのだ。 というわけで、血圧を上げて心身にカツ! 「高血圧の人はご遠慮ください」と但書きがよく付いてる高麗人参、シベリア人参をはじめ、コーヒーの3倍の覚醒効果があるガラナや、明日葉、コラ、ムイラプアマ、ヨヒンベといった精力系ハーブ。 案外重要なのは、ヘビ系統だ。とくにマムシには、血圧は上げず心拍を速めるという作用がある。 とまあ結局のところ、徹夜対策、絶倫効果、この2種の効果をうたったサプリは、夏バテにも効く。そういう実感を私は抱いているのですが。 さっき挙げたヨヒンベは、国内のサプリには認可されておらず、輸入製品を通販で買うしかない。ムイラプアマやマムシも、ユンケルなど高価なドリンク剤でないとなかなか摂取できない。もちろん、『眠眠打破』『一発起太郎』などコンビニで手軽に買えるお目覚め系ドリンクも効果はほとんど同じなのだけど、そうした安いカフェイン系より、高価なエキスにカネを奮発したぞという一種高揚感こそ、夏バテに効くんじゃないかと思いますよ。 |