三浦俊彦「文明の終焉と非同一性問題−「世代」「種」を超える倫理へ−
『岐阜』(研究会)1985vol.1-2(通号n.2)pp.37-52 掲載
(p.9)

『JAVA資料集3, 4』
『ジャバニュース』 NO.58,1999,p.4
『産経新聞』 1998年11月4日
『北海道新聞』 1998年12月15日
 食肉用養殖動物の場合も事情は同じである。 人間がみなベジタリアンになったら、 肉食文化のもとでは生まれてきたであろう多くの飼育動物が、 生まれてこないことになる。
 デレク・パーフィット 『理由と人格』 (勁草書房、 1998年) 第16章
『読売新聞』 1999年3月27日朝刊
 例えば、 ソール・クリプキ 『名指しと必然性』 (産業図書、 1985年)
 倫理学では、 ダブル・エフェクトの問題と呼ばれる。 ギルバート・ハーマン 『哲学的倫理学序説』 (産業図書、 1988年) 第5章等を参照せよ。
10 三浦俊彦 「再生倫理学」 (『たましいのうまれかた』 岩波書店、 1998年所収) を参照せよ。 真の相違を定式化するには、 可能世界の枠組みを用いることが必要である。
11 子孫に試練を課すというモデルは、 もっと小規模には、 通常の子育てにもあてはまるかもしれない。 出生前診断の結果にかかわらず中絶せずに障害児を産み、 あえて不幸な生を作り出すことの是非を、 非同一性問題としてパーフィットは論じている (『理由と人格』 125節) が、 事例の作り方にやや無理があり、 彼の価値判断 (「無相違説」) に多くの人が賛成するかどうかも疑問である。