書評目次
三浦俊彦による書評
★ 「今年の三冊」
(1) 信原幸弘編『シリーズ 心の哲学』Ⅰ 人間篇 Ⅱ ロボット篇 Ⅲ 翻訳篇 (勁草書房)
(2) カール・ジンマー著,渡辺政隆訳『「進化」大全』(光文社)
(3) 早川いくを『へんないきもの』(バジリコ)
* 出典:『読売新聞』2004年12月26日掲載
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新・心の哲学I 人間篇
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「進化」大全
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へんないきもの
現代哲学の中心テーマは「心」。古典的論文の翻訳と、日本人哲学者による最新論文を集めた①は、哲学または心に興味ある人の必読書。心の理解に欠かせない「進化論」の教養は②で身につけたい。カラー図版多数、とくに最終章「進化論と宗教」は、思想史の大問題を論じて感動的。進化は無数の生物種を生み出し絶滅させてきたが、現存の怪異生物をイラスト入りで面白おかしく解説した③は最上のエンタテイメント。ヤモリ捕獲やミミズ飼育を趣味とする私は一読、ハマってしまいました。
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