< 三浦俊彦による書評:「今年の三冊」(『読売新聞』2003年12月28日掲載)(三浦俊彦の浦和)
      

三浦俊彦による書評

★「今年の三冊」
(1) 逢沢明『ゲーム理論トレーニング』(かんき出版)
(2) スティーブン・ピンカー『心の仕組み』(上)(中)(下)(NHK出版)
(3) 野本和幸『フレーゲ入門』(勁草書房)

* 出典:『読売新聞』2003年12月28日掲載


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ゲーム理論トレーニング

心の仕組み

フレーゲ入門


 (1)は、本当に日常生活に役立ちそうな戦略思考パズル集。投資や賭けの設定が生き生きした問題ばかりで、どんどん正解できる快感がいい。
 (2)は、注や参考文献表の無断削除、誤訳などに批判があるようだが、訳文のこなれぶりは標準以上。原著の地力もあって一気に読ませる。脳生理学から芸術論まで、現代の知の通覧。
 (3)は、学界の内外で知名度格差の大きい哲学者の評伝。この種の一見地味な本がどれだけ出続けるかで、知識層の命運が占えると思う。

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