野村博「『(新訂版)ラッセルの社会思想』へのあとがき
* 出典:野村博(著)『(新訂版)ラッセルの社会思想』(法律文化社,1979.5 206p. 22cm./箱入)* 野村博氏略歴
「哲学が事物の根底を問う無前提の学として徹底的な懐疑精神の顕現であり、・・・・・ 私はラッセルの偉大さをここに見いだすのである。」 までは、初版と同文。以下の文章が書き換えられている。
(初版の最後)
ささやかなこの小著の第1章から第3章の論文は、もともと仏教大学の人文学論集第6号・第7号および研究紀要第58号にそれぞれ別個の独立した論文として発表したものであり、また、「付論」として付け加えた『ハロルド・ラスキにおける法と倫理』は、同じく仏教大学の研究紀要第56号に、『D.G.リッチーの自然権論』は第57号に、それぞれ掲載されたものであるが、一書にまとめるにあたって字句や表現および内容の一部分に少々手を加えた。
本書を出版するに際しては、法律文化社編集部の工藤孝司氏にひとかたならぬお世話になった。ここに記して厚く御礼を申しあげる。 1974年4月29日
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(新訂版の最後)
ささやかなこの小著の第1章から第4章までの論文は、もともと仏教大学の『人文学論集』第6号・第7号、『研究紀要』第58号および『社会学部論叢』第9号にそれぞれ別個の独立した論文として発表したものであり、第5章は三船祥二郎教授古稀記念論文集『現代社会と人間の諸問題』、第6章は仏教大学仏教社会事業研究所の『仏教福祉』第4・5号にそれぞれ所収のものであるが、一書にまとめるにあたって字句や表現および内容の一部分に少々手を加えた。
1974年に日の目を見た初版本がなくなり、このたび再版を出すに際して、初版で「付論」として付け加えていたハロルド・ラスキとD.G.リッチーに関する2論を割愛し、その代わりに第4章から第6章までの3章を加えて「新訂」版とした。恥ずかしい拙論ばかりであるが、ラッセルに学ぶ里程標にしたいと思うだけである。読者のご高評が賜われれば幸甚である。
この新訂版を出すに際しても、法律文化社の柴田社長はじめ編集部の皆様にひとかたならぬお世話をいただいた。記して厚く御礼を申しあげたい。
1979年1月26日 近江富士を仰ぎながら 野 村 博