バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

「英語」か「米語」か? - それが問題だ!
   私が思うには、米語の話し方には聞いていてとても心地よいものが多く、その俗語の多くは、はっとするほど表現力に富んでいる。しかし、率直にそれを「米語」と呼んでほしいのであって、「英語」とは呼ばないでほしいのだ。私は、「米語をあまり上手に話せない」と言われたとしても、気にしないだろう。

"English", or "American" - that is the question.(Parody Edition of "To be, or not to be: that is the question.")
I find much American speech very pleasant to listen to, and much of the slang refreshingly expressive. But I wish they would frankly call it American, and not English. I should not mind being told that I do not talk American very well.

<寸言>
 上記の文章は、Saturday Evening Post の1944年6月3日号(当時は週1回発行)に掲載されたラッセルのエッセイから抜粋したものです。
 大学における最近の「英語」の授業についてはよく知りません。「英語」といっても、King’s English や Queen’s English ではなく、大部分は American English を教えているのではないかと思われます。しかし、そうであっても「米語」や「米会話」ではなく、「英語」や「英会話」と言っているところが多いのではないでしょうか? どちらかよくわからないので、ChatGPT と Google Gemini に最新の状況を聞いてみました。

<ChatGPTの回答>
 調べた結果、日本の大学や英語教育の場で 「英語」=English という伝統的な呼び方は依然として一般的であり、実態に完全に即した語(例:「米語」「アメリカ英語」「米会話」)に置き換えている例は多くない というのが、ネット情報や教育の現状から言えることです。以下の点からまとめます。

- 1. 大学の英語授業名は基本的に「英語(English)」
 日本の大学で “英語” に関する授業科目の名称を見ると、一般的には 単に「英語」 と表記されています。 これは大学のシラバスや教育課程上でも同様で、かなりの割合が 「English」 とその和訳として「英語」 を使っています(具体的な公表資料として確認できるものは限られるものの、標準的名称として使われているケースが多いと見られます)。※大学名のシラバス翻訳資料などでは、英語科目は English とされるのが一般的です 。 たとえば国際教養系プログラムや英語教育科目を含め、多くは “English” という語そのものを科目名に用いており(例: Academic English, English Communication など)、American English や British English と区別して記載している例は少ない**と考えられます。

- 2. 「英語」は歴史的・教育実践の文脈で使われている
日本の英語教育は戦後、アメリカ英語の教材や表現が広く使われてきた経緯があります。このため、学校教育全般ではアメリカ英語寄りの発音・語彙が多用されている一方で、科目名や表記では「英語」という言葉がそのまま用いられるケースがほとんどです(教材にアメリカ英語の綴りを使う例はありますが、科目名に「American English」などと明記することとは別です)。

- 3. 特殊な例としては区分が明記されることもある
全般には少数ですが、「英米語学科」「英米文化」などの学科名レベルで両方を対象にする表記はあります。たとえば外国語学部の英米学科では、イギリス英語・アメリカ英語双方に触れることをカリキュラムに含むことが明示される場合があります(学科案内やコース説明として “British and American Studies” など)。しかし、これは 科目名ではなく学科名 であり、かつ必ずしも「米語/英語」という言い分けをカリキュラム上で強調するというより、学問的に英語世界全体を扱うという意味合いです。

- 4. 英会話学校・一般教育でも同様の傾向
英会話学校の多くが 「英会話(Eikaiwa)」 という表現を使っている点について、これはとてもよく見られる現象です。ネット上の英会話学校の名称や広告では、
「英会話スクール ○○」
「English Conversation ○○」
といった形で 「英語(English)」や「英会話(English Conversation)」 が使われています。
 実際にはカリキュラムが米語寄りであったり講師が米語圏出身であることもありますが、その場合でも学校名として わざわざ「米語」や「American English」を使う例は少ないというのが一般的な実態です(検索されるサービス名などからも推測されますが、具体的統計は限定的です)。

― まとめ:日本での呼称と実態
大学・英語授業名:ほとんどが「英語(English)」と表記される。 ⇒ 実際にはアメリカ英語物の教材・指導例が主流でも、名称としては伝統的に「英語」表記が多い。
 専門学科・区別例:英米学科など横断的名称はあるものの、「米語」や「アメリカ英語」と明記するケースはごく限られる。
 英会話学校:実態では米語が中心でも、ほとんどが「英会話」という一般的な呼称を使用する。

 このように、「名称表記」は伝統的・一般的な言い方(英語/英会話)を維持しつつ、実態では米語寄りの教育内容であることが多いというスタイルが現状に近いといえます。

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<Google Gemini の回答>
 ChatGPTの回答は、日本の教育現場や社会における呼称の現状を非常に正確に捉えています。補足や修正というよりも、**「なぜそうなっているのか」という背景や、「最近の大学教育のトレンド」**という視点を加えることで、より立体的に理解が深まるかと思います。
 Geminiとして、以下の3点を補足・強調させていただきます。

1. 「英語」は言語の「総称」であるという認識
 ChatGPTの回答にある通り、日本の大学では「英語(English)」という名称が一般的ですが、これは**「米語(American English)」を「英語」のバリエーションの一つ(方言や一形態)と見なしている**からです。
 学術的な視点: 言語学的には、イギリス英語もアメリカ英語も「英語」という大きなカテゴリーに含まれます。大学は学問の場であるため、特定の地域に限定した「米語」という俗称を避け、包括的な「英語(English)」という学術的名称を優先します。
日本語の「米語」のニュアンス: 日本語において「米語」という言葉は、かつて(戦後間もなくなど)は使われましたが、現代では少し古風な響きや、あえてアメリカに限定する特殊な響きを伴います。そのため、あえてその言葉を科目名に採用するメリットが大学側にはありません。

2. 最近の潮流:ELF(English as a Lingua Franca)
 ここが最近の大学教育における重要な補足ポイントです。
 最近の大学では、アメリカ英語やイギリス英語といった「特定の国の英語」を正解とするのではなく、**「共通語としての英語(ELF: English as a Lingua Franca)」**という考え方が浸透しつつあります。
 脱・ネイティブ志向: 英語を話す人の大半は非ネイティブであるという現実に基づき、インド英語、シンガポール英語、あるいはヨーロッパ圏の英語など、多様な英語(World Englishes)を認める姿勢です。
 科目名の変化: そのため、最近では「米会話」どころか「英会話」という言葉すら減り、「English Communication」や「Academic English」、あるいは**「Global English」**といった、目的や機能を重視した名称が主流になっています。

3. 教材と綴り(スペリング)の混在
 ChatGPTが触れた「教材はアメリカ英語寄り」という点について、大学ならではの実態を補足します。
 学術論文の基準: 大学の授業(特に理系や社会科学)で使われる学術論文は、アメリカの学術誌の影響が強いためアメリカ英語の綴り(例:Center, Color)が主流です。 人文科学の伝統: 一方で、文学部や歴史学などの人文科学系では、伝統的にイギリス英語(例:Centre, Colour)を尊重する教授も多く、同じ大学内でも学部によって「どの地域の英語をベースにするか」が異なる「混在状態」にあります。

まとめ:Geminiの視点
 ChatGPTの回答は「実態はアメリカ英語だが、名前は伝統を守っている」という趣旨でしたが、私からは以下のまとめを添えます。
「米語」と呼ばないのは、それが英語の唯一の正解ではないという学術的配慮と、英語を「国」ではなく「機能(道具)」として捉える現代的な教育方針が組み合わさっているからである。
 現在では「アメリカ英語を教えている」という意識よりも、「グローバルに通用する英語を教えている(そのモデルとして、たまたま普及しているアメリカ英語が選ばれているだけ)」というスタンスが、大学側の本音に近いと言えるでしょう。


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