中国人によるバートランド・ラッセル研究 - 『羅素月刊』など
* 出典:『日本バートランド・ラッセル協会会報』第9号(1967年12月)p.6
* 外谷高広(訳)「中国におけるラッセル哲学の影響」
* 羅素(中国版ウィキペディア)より
* ラッセルが中国で上海で泊まったホテル
アラン・ウッドのラッセル伝、『バートランド・ラッセル-情熱の懐疑家-』(碧海純一訳、みすず書房:原著は、Bertrand Russell, the passionate sceptic, by Alan Wood, 1957)によれば、北京大学に招かれて、半年、哲学を講義したラッセル卿について、中国人は「ラッセル研究」なる雑誌を発行した由。(帰途、日本に招かれて来訪された事情・苦心談は、(『ラッセル協会会報』第2号の「日本に来たラッセル卿(横関愛造)」に詳述されている。)
これは中国の知識階級が(ラッセルを)どう研究・理解・論考しているかの興味ある資料であろう。
多分、同誌は『羅素研究』となっている(松下注:下画像の『羅素月刊』のことか?)。消息通の話だと、香港の古本屋からならばひと揃い入手できる故、神田の内山書店に注文するのがよいそうである。更に、『ルネッサンス』という英語名の『新青年』なる雑誌の合本、1916年~1923年秋までの分には、同類の資料があり、また『羅素演講録』なるもの、高一涵通訳の本もあるらしい。
お心当りの方が御連絡下さればありがたい。(M)
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