バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )
  

 狂信の本質は,望ましいことを1つか2つ覚えていて,それ以外のことは全て忘れてしまい,この1つか2つのことを追求するにあたっては,他の種類のいかなる付随的に起こる害も大したことではない,と考えることにある.

Fanaticism consists essentially in remembering one or two desirable things while forgetting all the rest, and in supposing that in the pursuit of these one or two any incidental harm of other sorts is of little account.
 出典: The Conquest of Happiness, 1930, chap. 15:Impersonal interests
 詳細情報:http://russell-j.com/beginner/HA26-030.HTM

 <寸言>
 特定の政党に属する政治家は,反対政党を「諸悪の根源」のような非難の仕方をする。このような態度は,政治家に限ったことではなく,国民一般にもよく見られる。もっとも多くの政治家の場合は,もっと不節操であり,より権力を握れるほうに,政党の所属さえも変えてしまう人も珍しくない。良いことを行うにも,権力を握る必要があると主張し,いつの間にか手段が目的化してしまう。