バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

 本人に固有の長所にもとづかない差別待遇は全て,人間性に悪影響を与えるために,他に理由がなくてこの理由一つだけしかないとしても,廃止すべきものである。

All distinctions not based upon intrinsic merit have this bad effect upon character and on this ground, if on no other, deserve to be abolished.
 出典: On snobbery (written in Dec. 30, 1931 and pub. in Mortals and Others, v.1, 1975.
 詳細情報:http://russell-j.com/SNOB.HTM

 <寸言>
 そういった扱いをしてもらっていることに本人は気づかない。
 家柄ではなくても(あるいは広い意味での家柄とも言えますが),「親の七光り」の恩恵を被っている人間は政治の世界でもかなりあります。
 安部首相が自民党総裁に選ばれた時の自民党総裁選挙を記憶されているでしょうか? 自民党総裁候補が確か5人立候補しましたが,その5人ともが全て二世議員でした。これは大変異常なことであり,危機感を持つべきことですが,どれだけの人がそう思ったでしょうか? たまたま複数,二世議員だったということではなく,全員二世議員でした。
 大きな組織の支援を受けるか,二世議員か,タレントでなければ政治家になれない状況を皆さんどう思われるでしょうか?