バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

 もし子供が年下の子にやや不親切なことをしたら,すぐに彼にも同じことをしてやろう。彼はきっと文句を言うだろう。そうしたら,自分にして欲しくなければ,他の人にもしてはいけない,と説明してあげることができる。このようにすれば,他人もまた自分と同じような感情を持っているという事実に,彼の注意を,生き生きとむけさせることになるのである。

If he (= the child) does something slightly unkind to a younger child, do the same to him at once. He will protest, and you can explain that if he does not want it done to him he must not do it to others. In this way the fact that others have feelings like his own is brought vividly to his attention.
 出典: On Education, especially in early childhood, 1926, Pt. 2: Education of character, chap. 9: Punishment
 詳細情報:http://russell-j.com/beginner/OE09-060.HTM

 <寸言>
 身近でない他人の不幸に対して、自分に(その状況を)あてはめてみて考えることができるかどうかは、幼児期の子どもに対する親の躾が大きく影響しているのではないか? 逆に大人になっても、他人(他の階層の人々、他国、直接利害関係のない他人など)の不幸をほとんどなんとも思わない人(口先だけ同情的な言葉を言う人も含む)は,幼年期における躾や性格の教育に問題があったのではないか?