バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

 マナー(行儀作法)は,一つの楽しいゲームとして教えることができる場合を除いて,抽象的な形で教えるべきではない。しかし,子供は,わけがわかるようになり次第,親にも権利があること,また,他人にも自由を与えなければならないこと,そうして(その上で)自分も最大限の自由を持ってよいこと,を理解しなければならない。子供は,容易に公平ということを理解し,他の人が自分に与えてくれるものは,喜んで他の人にも与えるようになるであろう。これこそ,よい行儀作法の核心である。

Manners should not be taught in the abstract, except when it can be done as an amusing game. But as soon as the child can understand, he should realize that parents also have their rights, he must accord freedom to others, and have freedom for himself to the utmost possible extent. Children easily appreciate justice, and will readily accord to others what others accord to them. This is the core of good manners.
 出典: On Education, especially in early childhood, 1926, Pt. 2: Education of character, chap. 4: Fear.
 詳細情報:http://russell-j.com/beginner/OE04-150.HTM

 <寸言>
 一人っ子の場合は、できるだけ年の近い子どもと遊ばせるようにしないと、長じてからわがまま(暴君)になりやすい。そうでなければ、シャイになったり、引っ込み思案になったり、内弁慶になったり・・・。