不幸に遭遇したときによく耐えるためには,幸福な時期に,ある程度幅広い興味・関心を養っておくことが賢明である。
To bear misfortune well when it comes, it is wise to have cultivated in happier times a certain width of interests.
出典: The Conquest of Happiness, 1930, chap. 15:Impersonal interests
詳細情報:http://russell-j.com/beginner/HA26-050.HTM
<寸言>
つらい経験をしたことが余りない人は,ちょっとした不幸で落ち込んでしまう。人によっては,それが「感受性が豊かな証拠」だと勘違いする人もいる。
ちょっとしたことで動揺する人は,「世間知らず」であり,狭い世界に住んでいる人である。
興味関心の対象が狭いと,それらが失われると,気分転換によって不幸を耐えやすくすることができない。
子供の幸福を望むのであれば,親や社会は,子供に広い視野や興味関心を持てるように家庭の躾や教育をしなければならない。