人は,関心を寄せるものが多ければ多いほど,よりいっそう幸福になる機会が多くなり,また,ますます運命に左右されることが少なくなる。その理由は,何か一つを失っても,別のものを頼る(別のものに撤退する)ことができるからである。
ありとあらゆる事柄に興味を持つには,人生は短かすぎる。しかし,日々(生涯)を満たすに足るだけ多くのものに興味を持つことは,良いことである。
The more things a man is interested in, the more opportunities of happiness he has, and the less he is at the mercy of fate,, since if he loses one thing he can fall back upon another. Life is too short to be interested in everything, but it is good to be interested in as many things as are necessary to fill our days.
出典: The Conquest of Happiness, 1930, chap.11:Zest
詳細情報:http://russell-j.com/beginner/HA22-010.HTM
<寸言>
興味を持てる'もの'(物事)が少ないと,それら少数の'もの'に興味を持てなくなると,その人は不幸になりやすい。/とはいっても,非常に多くの趣味を持っていても,いずれも表面的な,浅い興味のものばかりであれば,何らかの機会に一挙にそれらの多くのものに対する興味を失う危険がある。