バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

 私はそのことで殉教者になることを少しも望まなかったが、我々の考え方を一般に知らせるためにいかなる機会も最大限にに活用すべきであると思った。私たちの投獄がある一定の騒動を引き起こすだろうということを理解できないほど我々は無垢ではなかった。我々は、それまで我々がとってきた行動理由(動機)に対してこれまで動かされることがなかった人々の心に突破口を開き,少なくとも幾つかの行動理由(動機)に対して十分な共感(同情心)を創りだすことができるかもしれない、と期待した。

I had no wish to become a martyr to the cause, but I felt that I should make the most of any chance to publicise our views. We were not so innocent as to fail to see that our imprisonment would cause a certain stir. We hoped that it might create enough sympathy for some, at least, of our reasons for doing as we had done to break through to minds hitherto untouched by them.
 出典: The Autobiography of Bertrand Russell, v.3:1944-1969, chap.3: Trafalgar Square
 詳細情報:http://russell-j.com/beginner/AB33-220.HTM

 <寸言>
 ラッセルは,ウェールズの自宅で,(北ウェールズの田舎の)巡査部長から(1961年)9月12日にボウ・ストリート(ロンドン中央警察裁判所)に出頭するようにとの召喚状を,手渡された。当日,ラッセル夫妻は裁判所に出頭し,結局,ふたりとも拘禁二週間の判決を受けた。