バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

 人々が良い感情を持つことを保証することは大変望ましいことであるが,それは説教によっては達成できない。それどころか,罪人を後悔させたいという願いを口実にその罪人への悪意を正当化することは,罪(の存在)を信ずることの影響の一つである。我々が罪に関する信念を放棄すれば,道徳を楯にして罪人に対する冷酷な感情を偽装する(隠す)ことは,ずっと難しくなる。

To ensure that people should have good feelings is extremely desirable, but it cannot be achieved by preaching. On the contrary, one of the effects of a belief in sin is to justify malevolence towards the sinner under the guise of a wish to bring him to repentance. When we get rid of the belief in sin, it becomes much harder to disguise our unkind feelings, under a cloak of morality.
 出典:ラッセル『アメリカン・エッセイ集』の中の「教化・善導について」
 詳細情報:http://russell-j.com/EDIFY.HTM

 <寸言>
 マスコミによる集団リンチ。マスコミだけが悪いわけではなく,多くの人が「いじめ」を望むために,テレビや週刊誌などのマスコミがその材料を提供している。