バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

 

 自己欺瞞に支えられているときにしか仕事のできない人たちは,自分の職業を続ける前に,まず最初に,真実に耐えることを学習したほうがよい。なぜなら,'神話'にささえられる必要があるようでは,おそかれ早かれ,彼らの仕事は,有益どころか,有害なものになってしまうだろうからである。
Those who can only do their work when upheld by self-deception had better first take a course in learning to endure the truth before continuing their career, since sooner or later the need of being sustained by myths will cause their work to become harmful instead of beneficial.
   出典:The Conquest of Happiness, 1930, chap.16:Effort and resignation.
 詳細情報:http://russell-j.com/beginner/HA27-060.HTM

 <寸言>
・建前と本音の使い分け ・表立って本音を言うと失職するので,公に対しては,あくまでも建前を言うか,あいまいな言葉を使う。 ・どこかの首相のように,「美しい日本」を標語に,子供や国民一般には,自分のメルマガなどで,法律をおかさなくても道徳的に悪いことをしてはいけないとか,国を愛することの大切さを説きながら,身内の大臣がおかしなことをやって国民に説明しなくても,(自分の内閣がガタガタになるといけないので)'法律的には問題ない'と,批判を無視してしまう。二枚舌や自己欺瞞は,子供の教育や躾に甚だよろしくない。そのような為政者に,「美しい日本」などと言った標語を使う資格はないだろう。