Courageous behaviour is easier for a man who fails to apprehend dangers, but such courage may often be foolish. We cannot regard as satisfactory any way of acting which is dependent upon ignorance or forgetfulness: the fullest possible knowledge and realisation are an essential part of what is desirable.
出典:On Education, especially in early childhood, 1926, chap. 2 The Aims of Education
詳細情報:http://russell-j.com/beginner/OE02-160.HTM
<寸言>
ラッセルは、合わさって「人間の理想的な性格」の基礎を形作ると思われる特質として、活力(Vitality),勇気(Courage),感受性(Sensitiveness),知性(Intelligence)の4つをあげている。
人間にとって不合理・非合理な恐怖心を持たずに「勇気」を持つことは、男女とも必要なものである。しかし,「蛮勇」はそうではない。後先を考えずに、国の為政者が「蛮勇」をふるって国民に大きな犠牲を強いた実例は、歴史上非常にたくさん存在している。ただし、(ドイツなど一部の国を除いて)どの国の為政者も、過去の古傷をさわられたくないために、「未来に目を向けよう」と一見もっともらしい美辞麗句で誤魔化そうとする。少なからぬ国民もそれに騙される人がおり、なげかわしい。
昔,共産主義あるいは帝国主義に支配されるくらいなら,核戦争も辞さないといった大国のリーダー達がいた。当時はそう言った発言は勇気があるとほめたたえる人が少なくなかったが,それは「蛮勇」とでも言うべきものである。