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バートランド・ラッセルのポータルサイト


バートランド・ラッセル(著),細川董(訳)『ライプニッツの哲学』
(弘文堂,1959年10月刊。5+3+5+8+287+6pp.)

* 原著:A Critical Exposition of the Philosophy of Leibniz, 1900.

目 次

 ★原著画像

 山内得立氏による序文
 訳者よりラッセルへ(邦文手紙)及びラッセルからの返事(英文)

 第1版への序文(ラッセル)

第一章 ライプニッツの前提
 1.ライプニッツが大著(magnum opus)を書かなかった理由
 2.ライプニッツに就いての註釈者の役目
 3.ライプニッツの哲学に於ける2つのタイプの矛盾
 4.ライプニッツの前提
 5.本書の順序
 6.ライプニッツの意見を形成した影響
第二章 必然的命題と矛盾律
 7.ライプニッツの哲学は、命題分析から始まる
 8.ライプニッツの論理的な論証の輪郭
 9.この論証より起る疑問
 10.全命題は主辞−賓辞形式に還元されるか
 11.分析的命題と綜合的命題
 12.必然性と偶然性
第三章 偶然的命題と充足理由律
 13.ライプニッツに於ける偶然的判断の領域
 14.充足理由の原理の意味
 15.同原理と矛盾律との関係
第四章 実体の概念
 16.実体についてのデカルトとスピノザの見解
 17.ライプニッツに於ける実体の意味
 18.活動性の意味
 19.活動性と充足理由の結合
 20.一実体の状態は、一箇の因果系列を形成する
 21.実体は如何にしてその賓辞の総計から区別されるか
 22.時間とライプニッツの実体概念との関係
第五章 識別し得ざるものの同一性と連続律。可能性と両立可能性
 23.識別し得ないものの同一性の意味
 24.ライプニッツの哲学の前提ではないが必然的な原理
 25.当の原理のライプニッツの証明は、正当か
 26.悉くの実体は、無限の賓辞をもっている。この事と、偶然性及び識別し得ないものの同一性との結合
 27.連続律。ライプニッツの主張する三つの連続の型
 28.連続律の根拠
 29.可能性と両立可能性
 30.全可能界の共通性質
 31.三種の必然性
第六章 何故ライプニッツは外界を信じたか
 32.ライプニッツは物質を与えられたものとして受けとったか
 33.外界の実存は、単に「道徳的確実性」を持つのみ
第七章 物質の哲学−(イ)力学の原理の結果として
 34.表象の一般的信頼は、ライプニッツの哲学の一前提である
 35.物質と物体のさまざまな意味
 36.ライプニッツとデカルトの力学の関係
 37.物質の本質は拡がりではない
 38.ライプニッツの哲学に於ける一次的物質(materia prima)の意味
 39.二次的物質(materia secunda)
 40.力の概念と慣性の法則
 41.力と絶対運動
 42.力の仮定のための形而上学的根拠
 43.因果系列の複数性のための力学的証明
 44.ライプニッツによって混同された三つのタイプの力学説
 45.拡がりを持ったアトムに反対するライプニッツの根拠
 46.空虚への反対
 47.而も遠隔作用への反対
 48.個体性を与えるものとしての力
 49.根源的力と派生的力
 50.力学的因果関係の二律背反
 第八章 物質の哲学(続き)−(ロ)連続と拡がりの説明として
 51.合成実体があればこそ、単純実体もなければならぬ
 52.空間と区別される拡がりは、ライプニッツの出発点である
 53.拡がりは繰返しを意味する
 54.この故に、実体の本質は拡がりではあり得ない。実体は真の統一でなければならぬから
 55.三種の点。実体は物質的なものではない
 56.力は、事実的だが、運動は現象的だ
 第九章 連続の迷宮
 57.点に関する難点
 58.現実的無限の主張と無限数の否認
 59.連続は或る意味でライプニッツによって否定された
 60.数、空間、時間では、全体は部分に先んずる
 61.空間と時間は、ライプニッツにとっては、純粋に関係的だ
 62.連続からモナドに到る証明の概要
 63.集合は、現象的であるから、一群のモナドは、事実的に存在しない
 64.この見解の難点
第十章 空間と時間の説とモナド説との関係
 65.実体の哲学が空間の事実性を否定せねばならぬ理由
 66.空間の事実性に対するライプニッツの反論
 67.ライプニッツの位置の説
 68.モナドの対空間関係は、モナド説の基礎的な難点である
 69.この課題に関するライプニッツの初期の見解
 70.彼の中期の見解
 71.彼の後期の見解
 72.時間と変化
 73.モナド説は、空間対物、時間対物の関係について非対称的な見解をとっている
 74.ライプニッツは、空間と時間には何か客観的な片一方があるという見解を固執して、混乱に陥っている
 第十一章 モナド一般の性質
 75.表象
 76.欲求
 77.表象は、表象者に表象される物の作用に基かない
 78.この見解についてのロッツェの批判
 79. 予定調和
 第十二章 精神と物体
 80.本章以下での考慮すべきモナドの関係
 81. デカルトとスピノザの精神と物体関係の見解
 82.ライプニッツの見解の輪郭
 83.モナドの三階級
 84.活動性と受動性
 85.表象の完全さと明断さ
 86.各モナドの要素としての一次的物質(materia prima)
 87.一次的物質(materia prima)は、有限性と複数性と物質との根源である
 88.而も、一次的物質はモナドの内的結合の根源でもある
 89.ライプニッツに於ける精神と物体についての二説
 90.第一の説
 91.第二の説
 92.実体を成立せしめる紐帯(vinculum substantiale)
 93.棄てらるべき第二の説
 94.予告形成
第十三章 混乱し且つ無意識な表象
 95.モナド間の二種の相違点
 96.無意識の心的状態
 97.混乱し且つ微小の表象
 第十四章 ライプニッツの認識論
 98.認識論は、何を意味するか
 99.生得観念と真理
 100.新論は、ライプニッツの形而上学と矛盾している
 101.生得観念に関する難点
 102.感性と悟性の区別
 103.観念の質
 104.定義
 105.普遍的記号法(Characteristica Universalis)
第十五章 神の実存の証明
 106.ライプニッツの認めた四つの証明
 107.存在論的証明
 108.神の観念は可能だという証明
 109.字宙論的証明
 110.この証明への反対
 111.永遠真理からの証明
 112.その弱点
 113.認識の、対真理関係
 114.予定調和からの証明
 115.この証明への反対
 116.ライプニッツの神の信仰から来る矛盾
 117.神の善性
第十六章 ライプニッツの倫理学
 118.自由と決定
 119.意志と快楽の心理学
 120.罪
 121.善と悪の意味。三種の善悪
 122.形而上学的悪は他の二種の根源である
 123.分析判断の説との関連
 124.自然と恩寵

訳者註
 あとがき
 索引