バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )


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 私は皮肉で締めくくっているように思われたくない。利己主義(selfishness)よりも優れたものがあり、それを達成する人々がいることを私は否定しない。けれども一方で、政治が関係するような人間の大規模な集団が利己主義を超えるような機会はほとんどなく、また他方で、利己主義を啓発された自己利益(enlightened self-interest)と解釈するならば、大衆がその利己主義にも及ばない状態に陥る状況は非常に多く存在する、と私は主張する。

I do not wish to seem to end upon a note of cynicism. I do not deny that there are better things than selfishness, and that some people achieve these things. I maintain, however, on the one hand, that there are few occasions upon which large bodies of men, such as politics is concerned with, can rise above selfishness, while, on the other hand, there are a very great many circumstances in which populations will fall below selfishness, if selfishness is interpreted as enlightened self-interest.
Source: Bertrand Russell: Human Society in Ethics and Politics, 1954, part II: The Conflict of Passions, chapter 2: Politically important desires, n.19
More info.: https://russell-j.com/cool/47T-2_0219.htm

<寸言>
 「啓発された自己利益(enlightened self-interest)」をわかりやすく説明するよう ChatGPT に依頼してみました。

ChatGPT: 「啓発された自己利益」となると、利己的な利益を追求するにしても、自分自身だけでなく他者や社会への影響も見据え、結果として全体の利益に貢献するような行動を選ぶことを意味します。例えば、他者に協力することで、最終的に自分も恩恵を受けられるというように、より広い視点から自分の利益を考えた自己利益の追求が「啓発された自己利益」と言えます。つまり、「啓発された」には、短期的な自己中心的行動ではなく、賢明で持続的な利益を重視するように自己利益を再定義するニュアンスが含まれています。】。
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