バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500
 権力は、虚栄心同様、飽くことを知らない。全能以外、権力を完全に満足させることはできない。そうして、権力は、特に精力的な人間の悪癖であるため、権力愛の因果的な効力(訳注:the causal efficacy ある事象や要素が他の事象や要素に対してどの程度の効果や影響力を持っているかを指す概念)は、その頻度に全く比例しない。実際、権力愛は、重要な人物の人生において、圧倒的に強い動機となっている。権力愛は権力(行使)の経験によって大きく増大し、そのことは小権力(ささいな権力)にも(大きな)権力者の権力にも当てはまる。

Power, like vanity, is insatiable. Nothing short of omnipotence could satisfy it completely. And as it is especially the vice of energetic men, the causal efficacy of love of power is out of all proportion to its frequency. It is, indeed, by far the strongest motive in the lives of important men. Love of power is greatly increased by the experience of power, and this applies to petty power as well as to that of potentates.
Source: What Desires Are Politically Important? - Nobel Lecture, Stockholm, 11 December 1950.
More info.: https://russell-j.com/beginner/0944WDPI-140.HTM

<寸言>
 岸田総理の権力愛も"順調に"「育っている」ようです(=小さく産んで大きく育てる?)。
 岸田総理は、これまでのところ、旧安倍派(右翼的な保守)に必要以上の配慮をしてきました。しかし、いつまでも旧安倍派に支配されることは望まないはずです。
 G7サミットの一応の(見かけ上の?)成功によって内閣支持率が徐々に上がってきていることに自信を持ち、支持率が下降しないうちに、衆議院を解散して、総選挙を行い、安定政権(第二次岸田政権)樹立に向かうと想像されます。もちろん、支持率は高まっているとは言え、総選挙をすれば自民党や公明党の議席はそこそこ減るはずです。減る議員のなかに旧安倍派の議員が多くが含まれていれば、岸田総理にとって都合がよいはずです。
 そうして、岸田総理の場合も、遅かれ早かれ、アクトン卿の言葉(「権力は腐敗する、絶対的権力は絶対に腐敗する」)をまた証明することになるでしょうか?

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