ラッセル英単語・熟語1500 |
人間の運命の諸問題や,人類の苦悩を減らしたいという欲求や,将来我々の種(人類)は最適の可能性を実現するだろうという希望を深く感じる者は、- 伝統的なキリスト教をほとんど受け入れないとしても- 今日,宗教的な物の見方を持っているとしばしば言われる。宗教は一連の信仰個条にあるというよりも一定の感じ方にある限り,科学は宗教に触れることはできない。
The man who feels deeply the problems of human destiny, the desire to diminish the sufferings of mankind, and the hope that the future will realize the best possibilities of our species, is nowadays often said to have a religious outlook, however little he may accept of traditional Christianity. In so far as religion consists in a way of feeling, rather than in a set of beliefs, science cannot touch it.
Source: Religion and Science, 1935, chapter 1: Grounds of Conflict.
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<寸言>
ラッセルが(既成)宗教ー特にキリスト教ーを厳しく批判することから、宗教学者や諸宗教の信者から、批判されることが多々あります。「ラッセルは宗教というものをよく理解していない」とか、「ラッセルはキリスト教をよく理解していない」と言う"日本の"宗教関係者さえいます(慶応の某宗教学者など)。「理解」という言葉を(特定の宗教に対する深い)「共感」という言葉に勝手にすりかえているかのようです。
ラッセルは宗教的「感情」を否定することなどまったくなく、むしろ宗教的感情に溢れていた人と言うこともできます。ラッセルのような理解力がない人が「ラッセルは理解力がない」ということ自体、滑稽です。
#バートランド・ラッセル #Bertrand_Russell