バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

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 プラグマティズムはそのある形態のものは権力哲学である。プラグマティズムにとって、一つの信念はその結果が心地よいものであれば「真である(正しい)」。今や人間は一つの信念の結果を快にも不快にもすることができる。君が独裁政権下に生きている場合、独裁者の優れた長所を信じるほうが、信じないよりは,もしあなたがその独裁者のもとで生きているのであれば,より心地よい結果を得ることができる。・・・従って,プラグマティズムの哲学は、権力を持っている人に形而上学的な全能(性)を与えるものであり、そのような全能(性)はもっと普通の哲学は与えることのできないものである。

Pragmatism, in some of its forms, is a power-philosophy. For pragmatism, a belief is 'true' if its consequences are pleasant. Now human beings can make the consequences of a belief pleasant or unpleasant. Belief in the superior merit of a dictator has pleasanter consequences than disbelief, if you live under his government. ... The pragmatist philosophy, therefore, gives to those in power a metaphysical omnipotence which a more pedestrian philosophy would deny to them.
 Source: Power, a new social analysis, 1938, by Bertrand Russell
 More info.:https://russell-j.com/beginner/POWER16_050.HTM

<寸言>
 そこそこうまくいった場合やプロセスがよくないと非難される場合は「結果が全て」という言葉を繰り返す。また、まずい結果がでた場合には、「(過去にとらわれず)未来志向でいきましょう」と、過去にできるだけふれさせないようにする。
 「政治(家)は言葉が全て」と言うにしてはボキャブラリーがとても貧困な人が多い。「スピード感をもって」「未来志向で」「遡及的すみやかに」「真摯に」・・・といった言葉を唱和し、失敗した場合には、明らかな間違いであっても、素直にあやまらずに、「誤解を与えたとするなら残念だ(遺憾に思う)」「言葉が足りなかった」「真意が伝わらなかった」といって責任を回避する。
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