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 ★ 三浦俊彦「鈴木大拙」
  『(小事典)世界から見た日本』(「エナジー小事典」n.11/
   エッソ石油株式会社広報部、1988年12月刊)p.102.


 鈴木大拙 すずき・だいせつ(1870-1966)

 仏教哲学者。本名貞太郎。東大卒。学生時代に参禅して大拙の道号を得た。一八九七年渡米、ヨーロッパを経て一九〇九年帰国し翌年学習院教授、一九二一年真宗大谷大学教授となり、仏教研究に従事、以後中国や欧米諸国を盛んに訪れ、とくに一九五〇〜一九五八年アメリカに滞在して仏教哲学および日本文化の講義を行った。その間多くの国際会議にも出席。「即非の論理」を中心とする禅思想の国際的普及に努めるとともに西洋の神秘思想にも関心を示し、欧米できわめて高い名声を得た。一九六四年第一回タゴール生誕百年賞を受賞。『禅と日本文化』(一九三八年)ほか英文・邦文の著書が一○○冊以上ある。